O様邸は江南市の木曽川河川敷近くの静かな住宅街に位置します。奥様のかねてからのご希望でマンサード屋根で建築致しました。確認申請時には木造の筋交い計算の解釈が難しく、受付機関の担当の方と事前打ち合わせを何度もさせていただきました。 |
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特徴は2階部分にあります。外観をご覧いただくとわかるように、一部は(通し)柱のまっすぐ通った2階建てで、一部は1階の桁ラインから屋根勾配がある平屋建ての小屋裏利用といった複雑な形をしております。屋根面が急勾配で強調されますので外壁との色合わせがとても重要になってきます。今回は赤みを帯びた茶色い屋根で、アイボリーの塗り壁ととてもよく合って風合いのあるアンティーク調の仕上がりとなりました。 |
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お施主様が比較的カラフルな雑貨を多くお持ちでしたので、内観のベースはパイン材にシンプルなライトブラウンで塗装をしました。吹抜けの梁はアクセントで濃い茶色になっています。壁のメインはしっくい塗りですが、洗面所や家事室などの一部にはアイボリー塗装で仕上げたパイン材を使用しています。これは吹抜けでない部分のキッチンの天井などにも使用しました。同じ仕上がりでも黒く塗ってしまうと民芸調になってしまいますが、アイボリーですのでフレンチスタイルになりました。 |
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母屋の横に立つセカンドハウス的な感覚で設計しましたので、間取りはオープンなスペースが多くとても開放感があります。いずれこの建物がメインになっても良いように、個室を造れるよう下地の構造材も配置してあります。この他にも、外観の窓飾りやキッチンのレンガ、機能的な洗面所や家事室、開放感のある居間からテラスへの導線など、見ごたえたっぷりの建物に仕上がりました。 |
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