オールドイングランド風の外観のシックな建物です。こちらは多治見市のS様からのご紹介(とても仲の良いお友達同士です)で、S様邸をご見学いただいた時点で気に入っていただき土地探しからお手伝いをさせていただきました。土地の見学に数か所同行した時、恵那山の冬景色がとても気に入られ、居間から恵那山を望めるようにプランニングをさせていただきました。 |
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設計者として最初に考える事は、自分がその土地に実際立って見て購入されるお施主様がどのように生活されるかを想像する事です。この土地から見える景色を優先する事が、高価な家具や設備品を設置するよりも重要だと考え、お施主様と共にプランニングを進めさせていただきました。 |
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外観のご希望は、イギリスの田舎町に建っているようなレンガや石をアクセントにした塗り壁の建物で、内装は外観と違い、カントリーテイストを入れた素朴なイメージにという事でした。写真や雑誌の切り抜き、そして毎回のお打ち合わせの時にお話しいただいた事を参考に、色々なデザインや材料をご提案させていただきました。 |
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外壁は塗りのデコボコ感を出したかったので軽量モルタルで下地を作り、その上に弾性系の塗料を塗ってあります。玄関ポーチ部分とガレージドア廻りに石を乱貼りし、コンサバトリー部分にはハニーストーン色のレンガタイルを貼りました。屋根はキャメル色のシングル葺きで仕上げましたが、全体に濃い色を避けてベージュ系の優しい色合いに仕上がりました。 |
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内装は、1階の壁はしっくい塗り(一部お施主様ご本人が施工されました)で、床には20mmのパイン材を使い濃い目のブラウン色を薄めに塗装しました。2階は壁がシック調のクロス張り、床は1階と同じパイン材で仕上げました。1階のコンサバトリーには大きな吹抜けがあり、床は300mmのタイル張り、壁はしっくい塗りと上部がしっくい調クロスのツートンです。 |
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最初の計画から薪ストーブをご希望でしたので、居間とコンサバトリーの中心になる位置(一番目立つ位置)に設置しました。薪ストーブが乗る部分の床は、ベージュ系の石を乱貼りしました。壁はタイルではなく、1.2mの高さあたりまでレンガを積み上げてあります。 |